生活習慣病を背景に、様々な臓器に障害をきたすようになります。その中でも、心臓に影響が出て息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、寿命を縮める病気が心不全です。

　原因によって、狭心症や心筋梗塞に代表される虚血性心疾患、長年の高血圧状態によって生じる高血圧性心疾患、弁膜（大動脈弁や僧帽弁）の異常から生じる弁膜症による心不全、その他の原因による心不全、に大別されます。

　治療の目的は、①心不全発症のリスクを早期に予知し予防に努めること、②心不全初期症状にいち早く気付き悪化を予防すること、③生活改善や薬物治療では対処しきれない場合は専門治療へ移行すること、④心不全による症状を少しでも和らげ生活の質を確保すること、⑤寿命を確保すること、となります。

　当院においては、上記①～⑤すべての治療目的を達成させるために専門医資格を有する医師による包括的管理指導（食事療法、運動療法、薬物療法、睡眠呼吸療法など）を実践しています。

　心不全を心配されている方はどうぞご相談ください。